日常生活に扶けが必要な高齢者や障害者に対して食事や入浴などの介護を行う専門的な知識や技術を持つ人を介護のプロとして認める国家資格が介護福祉士です。介護職のスキルアップを考えている人に最適の資格ですが、筆記試験と実技試験にクリアしなければいけません。資格取得までのポイントを具体的にご紹介していきます。
日常生活に手助けが必要な高齢者や障害者に対し、食事や入浴、排泄などの介護を行う専門的な知識や技術を持つ人が認められる資格で、筆記試験と実技試験からなる国家試験に合格することで取得できます。
そもそも介護福祉士の資格は、高齢者の人口増加に伴って多くの介護者が必要になると考えられた1978年に、ヘルパーなどの資質向上のため「社会福祉士及び介護福祉士法」制定と同時に誕生した介護のスペシャリストの国家資格なのです。その役割は、施設や事業所、介護が必要な方の自宅などでの介護支援活動やサービス提供責任者として、ホームヘルパーの指導などが主な仕事となります。
国が専門的能力を有する人材を養成、確保する方針として介護福祉士の資格が必須という方向性を打ち出したことで、この資格は介護のスペシャリストとして、さらに社会福祉士と精神保健福祉士と並ぶ福祉の国家資格の一つとして認められる確かな資格となっています。
働く場所の代表的なものとして、老人福祉施設があり、特別養護老人ホーム、養護老人ホーム、ケアハウス、有料老人ホーム、通所リハビリテーション施設、在宅ケア支援センターなどがあります。その勤務形態やサービス内容はさまざまで、24時間体制で施設利用者へのサービスを行っている施設やケアワーカーを必要としている家庭へ訪問して援助サービスを行っている施設など、職場によってその内容は異なります。就職する際には、求人情報を十分に把握することが必要です。
他に、身体障害者の援助を行う身体障害者療護施設、重度身体障害者更正援護施設、視覚障害者更正施設、身体障害者福祉ホームなどの施設や福祉事務所、婦人保護施設などでも求人があり、資格取得後はどの職場が自分に合っているかをよく考えてみる必要があります。
介護福祉士は、介護福祉業界において第一線のリーダーとして期待される役割であるため、介護のプロを目指す人やキャリアアップを考えている人は、ぜひ取得しておきたい資格となります。ケアマネージャーを考えている人もチャレンジするといいでしょう。厚生労働省の方針として、介護職員の資格要件は介護福祉士を基本とするのが将来的なビジョンとなっています。今現在は介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)や介護福祉士実務者研修(旧介護職員基礎研修)が実質的な基本資格要件ですが、今後は介護福祉士が介護職の基礎資格になると考えられます。
サイト立ち上げのきっかけ
高齢化社会の日本では扶けを必要とする高齢者や障害者の人が増え続けていますが、それに対する介護職員の不足は社会問題となっています。そこで、介護の職場で働く人のレベルアップと介護業界に興味を持つ他業種の人たちに介護福祉士という国家資格をご紹介するとともに、介護業界への転職のきっかけにしてもらおうと本サイトを立ち上げました。本サイトへの問い合わせはbe_a_careworker@yahoo.co.jpまでお願いします。